下肢静脈瘤血管内焼灼術(レーザー治療)の流れ

事前の診察

まず初診で検査を行います。手術による治療が適している場合や患者様がご希望になる場合に手術日を決定します。手術は日帰りで可能で、手術後は何度かの外来通院で経過を観察します。

日帰り手術の流れ

当院は保険診療を基本としていますので、受診の際には必ず健康保険証をご持参ください。

Step1外来

まずは診察を受けていただきます。当院では予約診療を優先していますが、ご予約なしで直接ご来院いただいても大丈夫です。ただし、ご予約されていない場合は、少しお待ちいただくことがあります。
ご来院後は受付に保険証を提出ください。問診票にご記入いただいたら、お名前をお呼びするまでお待ちください。

受診時の服装について

下肢静脈瘤が疑われる場合、足の超音波検査を行います。足の付け根まで調べるため、ズボンやストッキングを脱ぎ、当院でご用意した大きめのタオルを腰に巻いて検査を受けていただきます。シャツやブラウスには特に指定がありませんが、丈が長くゆったりしているものを着ていると安心感があると思います。

Step2検査

視診と触診を行い、足全体を丁寧に超音波検査で調べます。これによって血管の太さや弁の状態、静脈瘤の位置や大きさなどを調べます。

Step3ご説明

検査結果と血管の状態をわかりやすくご説明し、患者様のお考えを伺いながら治療方針を決めます。可能な治療法、その内容とメリット・デメリット、治療後の注意などについても丁寧にご説明しています。
手術を選択された場合には、手術内容や注意点をしっかりお伝えし、手術日を調整します。手術前には、血液検査、心電図が必要です。

Step4手術

ご予約いただいた日時にご来院いただきます。
診察して、その後に手術を行います。所要時間は、片足30分程度が目安です。

Step5術後

リカバリールームでしばらくお休みいただいた後に、医師が治療結果をご説明します。
またご帰宅後の注意点、術後の外来通院についてもしっかりお伝えしています。

Step6ご帰宅

お会計後は、そのまま歩いてご帰宅できます。
なお、手術後、当日の運転はできません。そのためご来院の際にも、公共交通機関をご利用いただくか、ご家族が運転される車でいらしてください。なお、翌日の運転には制限がありません。

Step7術後の通院

経過観察のための外来通院が必要です。手術翌日と1週間目、1ヶ月後に外来で通院いただいています。診察と超音波検査を行って経過を観察します。その後は必要があれば3ヶ月後、半年後に外来診察を受けていただくこともあります。

 

手術後の注意点

入院の必要がなく、手術日にそのまま歩いてご帰宅できますが、合併症リスクを下げるためにいくつか守っていただく制限があります。

弾性包帯・弾性ストッキング

手術後は、弾性包帯と弾性ストッキングを着用します。圧迫が過度ではないか、ご帰宅後に足先をチェックしてください。足先が白っぽい、痛みがある、しびれがある場合はストッキングだけ脱いで、弾性包帯はそのまま残してください。

痛み

薬手術後、ご帰宅前の会計時に鎮痛剤と抗生剤を処方してお渡ししています。医師の指示通りに服用していただくことで、術後の痛みを感じることはほとんどありません。服用は炎症の早期改善にも役立ちます。鎮痛剤を服用しても痛みが治まらない場合には、当院までご連絡ください。

処置

大きな切開を行わないため、手術後の処置は特に必要ありません。ただし、少量の血がにじむ程度の出血を起こすことがあります。ほとんどの場合は一過性で、ガーゼなどで圧迫すると止まります。圧迫しても出血が止まらない場合には、当院までご連絡ください。

包帯やガーゼの濡れ

手術で投与した軽い麻酔薬が、ご帰宅後に漏れて包帯やガーゼを濡らすことがあります。こうした濡れは特に問題がありません。

太ももや膝裏の違和感

手術の翌日や翌々日に、太ももや膝裏で突っ張るような違和感、軽い痛みが現れることがあります。これはレーザー焼灼によって起こしている炎症によるものです。違和感のピークは4~5日目で、それ以降痛みが治まり、2週間程度で自然になくなります。こうした突っ張るような違和感や軽い痛みは問題ありません。

食事

特に制限はなく、普段と変わらない内容で大丈夫です。

入浴

シャワー手術当日の入浴とシャワーは禁止です。翌日からシャワーは可能です。入浴可能になる時期には個人差がありますが、一般的に術後3日目から可能になるケースが多くなっています。

家事

当日のご帰宅後から、通常の買い物、料理や後片付け、洗濯、掃除などの一般的な家事が可能です。

仕事

デスクワークは翌日から可能です。立ち仕事などは、術後3日目ぐらいから可能になります。

運動

軽い散歩程度でしたら翌日から可能です。激しいスポーツの場合、患者様の状態などによって再開時期が変わってきます。平均的には術後2週間程度は控えることが多くなっています。再開時期については必ず医師とご相談ください。

飲酒

飲酒飲酒は痛みを強くする可能性があるため、当日は禁酒を守ってください。また、飲酒による脱水で深部静脈血栓症を起こさないためにも、当日の禁酒は重要です。飲酒は基本的に翌日から可能ですが、術後3日間は少量にとどめるようにしてください。

旅行や出張

術後1週間は旅行や出張を避けてください。1週間を過ぎたら2泊程度の国内旅行・出張が可能になります。海外の場合は術後2週間以上経過してから可能になります。手術日程を決める際には、こうした予定も考慮に入れてお考えください。

緊急連絡について

当院では、日中だけでなく、夜間や早朝、休診日であっても、電話連絡をいただいた場合には24時間、転送電話で対応できるようにしています。当院で手術を受けた方には、こうした緊急連絡先をお伝えしていますので、ご帰宅してからも安心してお過ごしいただけます。

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